MARDI 8 FEVRIER 2000 

 

 

【エトワル・ド・ベッセージュ、第5,6ステージ】

 第5ステージは、ゴール40キロ手前で、約40キロ間逃げていた5選手を捕らえるために、フランセーズデジュの激しい追走が始まった。逃げていた6選手は、なんとか逃げきろうとしたが、うまく気が合わず、ゴール500m手前で、この恐ろしい勢いの集団に、飲み込まれてしまった。そして、シナリオどおり、フランセーズデジューで今一番輝いているジャンパトリック・ナゾン(フランス、FDJ)が、チームの期待をかなえ2度目の勝利を手にした。

《レース結果》    
  第5ステージ Ales-la Grand〜Combe 144,9Km  

1.

ジャンパトリック・ナゾン (フランス、FDJ)  3時間9分11秒

2.

J・キルシプー (エストニア、AG2)  同タイム

3.

J・プランカールト (ベルギー、コフィディス)  同タイム

4.

G・バティステル (イタリア、アレクシア・アリュミノ)  同タイム

5.

F・ドワエレ (ベルギー、ロト)   同タイム
総合成績                      

1.

J・プランカールト (ベルギー、コフィディス)  12時間11分4秒 

2.

C・ペールス (ベルギー、コフィディス)   22秒遅れ

3.

J・キルシプー (エストニア、AG2)  24秒遅れ

4.

N・マッタン (ベルギー、コフィディス)  41秒遅れ

5.

P・ファラジン (ベルギー、コフィディス)  44秒遅れ

 

 第6最終ステージは、5選手が逃げていたが、ゴール5キロ手前で吸収され、スプリンターたちの戦いが始まった。そして、またまたキルシプーが勝ってしまった。今年もすでに勝利王まっしぐらである。

 しかし、このレースで3勝もあげたキルシプーだが、総合優勝は、ステージ勝利なく、チームT.Tで一気に浮上したヨー・プランカールト(ベルギー、コフィディス)が獲得した。

 昨日まで、スプリントに加わっていたナゾンは、昨日の勝利で満足したのか、それとも疲れが出たのか、途中で棄権してしまった。

《レース結果》    
  第6最終ステージ モリエール・シュール・セーゼ〜ベッセージュ
                           141.2キロ
 

1.

J・キルシプー (エストニア、AG2)  3時間18分14秒

2.

N・ミナリ (イタリア、アレクシア・アリュミノ)  同タイム

3.

A・フリクアンジェー (フランス,フェスティナ)  同タイム

4.

A・チミル(ベルギー、ロト)  同タイム

5.

E・ランボー (フランス、ジャンドゥラトゥー)   同タイム
総合成績                      

1.

J・プランカールト (ベルギー、コフィディス)  15時間29分18秒 

2.

J・キルシプー (エストニア、AG2)   14秒遅れ

3.

C・ペールス (ベルギー、コフィディス)  22秒遅れ

4.

N・マッタン (ベルギー、コフィディス)  41秒遅れ

5.

P・ファラジン (ベルギー、コフィディス)  44秒遅れ

 

【ジャジャが戻ってくる!】

 98年のツール・ド・フランスで、レース途中にフランスを去って以来、昨年は全くフランスのレースで走っていなかったローラン・ジャラベールが、水曜日から南フランスで行われる地中海一周レースに参加する。

このレースには、ヴィランクやユリッヒ、チッポリーニなど数多くのビッグスターたちが出場する。
 昨年はダビデ・レベリンが、優勝したレース。さーて、今年は誰が勝つのかな?

【ゴッティ、やばしっ。ディエルクセンス、ほっ。】

 昨年のジロで、パンターニのレース停止処分により、棚ボタで勝利を手にしたイヴァン・ゴッティが今度は、自らがヤバ〜イ立場になっている。
昨年から、フランスと同じくイタリアでも、ドーピングに関する調査が政治的に行われており、その一環で今回ゴッティの黒が浮かんできた。もし、薬物使用が認められれば、2年の出場停止処分を言い渡される事になるかもしれない。

 これとは、反対に昨年8月17日から9ヶ月の出場停止処分を受けていたルド・ディエルクセンスが、この度停止期間を6日間短縮される事となった。これで、5月13日から行われるジロ・デ・イタリアに出場可能となる。

ディエルクセンスは、昨年ツール・ド・フランスでステージ優勝し、ドーピングコントロールで何も反応は出ていなかったのに、ツール・ド・フランスが始まる以前、怪我治療に使用していた禁止薬物の事をうっかり話してしまった。その薬は医者からの処方箋を受けていたが、チームには何も話していなかったため、9ヶ月間の出場停止の処分を受ける事となった。
 これだけで、9ヶ月の出場停止は厳しいかもしれないが、正直者はちょっと得をしたってことかな?


Le Journalのトップに戻る

Top | CHIHO's | HISAKI's | Profile | Mail