DIMANCHE 4 FEVRIER 2001 

 

 

【シクロクロス世界選手権】

チェコのタボールで、シクロクロスの世界選手権が行われた。現地の気温は、3℃。会場には雪が積もっているが、コース上は溶けて濡れている。レースは1時間、約10周で行われる。午後2時、69選手がスタートした。昨年の覇者、オランダのグローネンダールは、今シーズンも好調で今日のレースの優勝候補。これに、ベルギー選手たちが挑む。

スタートしてすぐに、先頭グループが形成され、グローネンダールは順調に先頭を走る。3周目で、グローネンダール、チェコのドラスク、4人のベルギー選手の計6人で先頭集団が形成され、ベルギー人が断然有利となった。先頭をひくのは24才の若きドラスクで、みんな顔じゅう泥まみれなのに一人サングラスをしながら走っている。前は見えているんだろうか?

6周目で、優勝候補のグローネンダールが遅れる。それに追い打ちをかけるように、前にいたベルギー選手が落車し、グローネンダールはテレビから姿を消してしまった。先頭は、3人のベルギー人とチェコ人1人の戦いとなる。

7周目、テレビでいきなり三船選手の名前が出る。先頭に追いぬかされてしまったもよう。みんな泥でガングロなので、私は判別できず…。先頭はチェコ人のドラスクが健闘している。

8周目はベルギー人の1選手が脱落し、先頭は3選手のみとなる。9周目に入る前に、ヴェルべゲン(ベルギー)がアタックするが成功せず。9周目に入って、ドラスク(チェコ)がアタックをかける。ベルギー人2選手は躊躇したのか、ドラスクとの差が開く。地元チェコ人のドラスクは、大歓声の中、後続の2人を4秒離し最周回へ突入した。しかし、ルべゲンとドゥクレルク(共にベルギー)が、みすみす優勝のチャンスを逃すわけはなく、コース半ばで、ドラスクに追いついた。そして、最後の関門の階段を先頭で通過したヴェルべゲンが、そのままゴールし、ドラスクは1秒遅れであえなく2位に終わってしまった。3位に14秒遅れて、ドゥクレルクが入った。優勝候補だったグローネンダールは、4分1秒遅れの24位でゴールした。

【千穂のちょっとした話】
3位にドゥクレルクが入るときに映像が移ったのですが、それはドゥクレルクではなく、日本人選手でした。ベルギーのジャージと日本のジャージが似ているので、カメラマンが間違えたようです。多分、周回遅れの小平さんかな?それにしても、ベルギーの人は自転車選手に詳しいです。すぐに、誰だか見分けられるんですから…私には、どれが三船選手か全くわかりませんでした。「日本チャンピョンになったんですよ」とテレビで言ってました。三船選手は、ベルギーのチームで活躍しているので、ベルギー人には馴染み深いようです。今夜放送されるフランスの番組では、どう言うコメントが聞けるのでしょうか?楽しみ。

表彰台では、3位のドゥクレクが身体をガタガタ振るわせ、すごい寒そうにしてました。優勝したヴェルベゲンでさえも、歯をガチガチ。国歌どころではなく、早く暖まさせてくれって感じでした。なんだか、見ていてお気の毒な表彰式でした。チェコは寒いんだろうな。

 


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