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【ヴィランク、処分軽くなる】
昨年98年にドーピングをしていたことを告白し、スイス自転車連盟から2月1日から10月30日まで、9ヶ月の出場停止処分を受けていたリシャール・ヴィランクが、12日スポーツ調停裁判の結果、1月1日から8月14日までの停止処分に減らされた。しかし、7月7日から行われる今年のツール・ド・フランスへの参加は絶望的。9月8日からのヴェルタ・ア・エスパーニャへの参加の可能性はあるが、まずチームを見つけなければならないだろう。現在、ジャン・ドゥラトゥール、コフィディスがヴィランクに興味を示している。
【パリ〜ニース】
11日、ネヴェールで6、2キロのプロローグが行われた。このプロローグを手にしたのが、意外にもN・マッタン(ベルギー、コフィディス)だった。「朝から足の調子が良く、95%の状態でスタートした」と、今日の勝利が偶然ではなかったことをレース後に語った。今まで、F・ヴァンデンブルックのアシストに徹してきたマッタン、今年はヴァンデンブルックがランプレに移籍したので、ここでやっと花が咲き始めた。今年で30歳になる彼の活躍が今後期待されそうだ。
プロローグ 6、2キロ | ||
1. | N・マッタン(ベルギー、コフィディス) | 7分48秒 |
2. | D・ミラー(イギリス、コフィディス) | 8秒遅れ |
3. | F・ブラール(フランス、フェスティナ) | 9秒遅れ |
4. | F・ゴーモン(フランス、コフィディス) | 9秒遅れ |
5. | P・ファンペテヘン(ベルギー、メルキュリー) | 11秒遅れ |
第1ステージは、前半に落車が起こり、J・ベロキ(スペイン、オンセ)が肋骨を折る被害を受けた。同じくカセロ(スペイン、フェスティナ)もリタイアした。さらに、ゴール3キロほど手前のカーブで落車が起こり、A・メルクス(ベルギー、ドモ)が膝を負傷し、リタイアすることとなった。この落車で40選手ほどが巻き込まれ、L・ブロッシャール(フランス、ジャン・ドゥラトゥール)、M・バルトリ(イタリア、マペイ)など、17秒遅れてゴールした。この落車に巻き込まれずに、ゴールしたのがF・デワエレ(ベルギー、ロト)。今年はロトチームにツール出場権がまだ与えられていないので、チームのみんながやる気になっているのだそうだ。総合成績は変わらず、マッタンがトップをキープした。
第1ステージ 189、2キロ | ||
1. | F・デワエレ(ベルギー、ロト) | 5時間20分53秒 |
2. | S・オグレディ(オーストラリア、クレディアグリコル) | 同タイム |
3. | D・ホンド(ドイツ、チームテレコム) | 同タイム |
4. | L・カペル(ベルギー、AG2r) | 同タイム |
5. | S・イノー(フランス、ビッグマット) | 同タイム |
総合成績 | ||
1. | N・マッタン(ベルギー、コフィディス) | 5時間28分41秒 |
2. | S・オグレディ(オーストラリア、クレディアグリコル) | 7秒遅れ |
3. | D・ミラー(イギリス、コフィディス) | 8秒遅れ |
4. | F・ブラール(フランス、フェスティナ) | 9秒遅れ |
5. | P・ファンペテヘン(ベルギー、メルキュリー) | 11秒遅れ |
【千穂のちょっとした話】
マッタンもデワエレも、ヘットフォルクで活躍してたんですよね。今年は、ベルギー人パワーが強いようです。今年のツールはベルギーを通過するので、ベルギーチームのロトとしては何がなんでも出場権を手に入れたいところです。これからツール出場権をめぐるチームバトルが見所です。
今トップのマッタンは、大親友だったヴァンデンブルックとはチームも違うので、あまり連絡はとっていないようです。そのヴァンデンブルック、ランプレに移籍したものの、今年のレースにはまだ出場していません。どうなることやら…
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