LUNDI 12 MARS 2001 

 

 

【ヴィランク、処分軽くなる】

 昨年98年にドーピングをしていたことを告白し、スイス自転車連盟から2月1日から10月30日まで、9ヶ月の出場停止処分を受けていたリシャール・ヴィランクが、12日スポーツ調停裁判の結果、1月1日から8月14日までの停止処分に減らされた。しかし、7月7日から行われる今年のツール・ド・フランスへの参加は絶望的。9月8日からのヴェルタ・ア・エスパーニャへの参加の可能性はあるが、まずチームを見つけなければならないだろう。現在、ジャン・ドゥラトゥール、コフィディスがヴィランクに興味を示している。

【パリ〜ニース】

 11日、ネヴェールで6、2キロのプロローグが行われた。このプロローグを手にしたのが、意外にもN・マッタン(ベルギー、コフィディス)だった。「朝から足の調子が良く、95%の状態でスタートした」と、今日の勝利が偶然ではなかったことをレース後に語った。今まで、F・ヴァンデンブルックのアシストに徹してきたマッタン、今年はヴァンデンブルックがランプレに移籍したので、ここでやっと花が咲き始めた。今年で30歳になる彼の活躍が今後期待されそうだ。

  プロローグ 6、2キロ  
1. N・マッタン(ベルギー、コフィディス) 7分48秒
2. D・ミラー(イギリス、コフィディス) 8秒遅れ
3. F・ブラール(フランス、フェスティナ) 9秒遅れ
4. F・ゴーモン(フランス、コフィディス) 9秒遅れ
5. P・ファンペテヘン(ベルギー、メルキュリー) 11秒遅れ

 第1ステージは、前半に落車が起こり、J・ベロキ(スペイン、オンセ)が肋骨を折る被害を受けた。同じくカセロ(スペイン、フェスティナ)もリタイアした。さらに、ゴール3キロほど手前のカーブで落車が起こり、A・メルクス(ベルギー、ドモ)が膝を負傷し、リタイアすることとなった。この落車で40選手ほどが巻き込まれL・ブロッシャール(フランス、ジャン・ドゥラトゥール)、M・バルトリ(イタリア、マペイ)など、17秒遅れてゴールした。この落車に巻き込まれずに、ゴールしたのがF・デワエレ(ベルギー、ロト)。今年はロトチームにツール出場権がまだ与えられていないので、チームのみんながやる気になっているのだそうだ。総合成績は変わらず、マッタンがトップをキープした。

  第1ステージ   189、2キロ  
1. F・デワエレ(ベルギー、ロト) 5時間20分53秒
2. S・オグレディ(オーストラリア、クレディアグリコル) 同タイム
3. D・ホンド(ドイツ、チームテレコム) 同タイム
4. L・カペル(ベルギー、AG2r) 同タイム
5. S・イノー(フランス、ビッグマット) 同タイム
  総合成績  
1. N・マッタン(ベルギー、コフィディス) 5時間28分41秒
2. S・オグレディ(オーストラリア、クレディアグリコル) 7秒遅れ
3. D・ミラー(イギリス、コフィディス) 8秒遅れ
4. F・ブラール(フランス、フェスティナ) 9秒遅れ
5. P・ファンペテヘン(ベルギー、メルキュリー) 11秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
マッタンもデワエレも、ヘットフォルクで活躍してたんですよね。今年は、ベルギー人パワーが強いようです。今年のツールはベルギーを通過するので、ベルギーチームのロトとしては何がなんでも出場権を手に入れたいところです。これからツール出場権をめぐるチームバトルが見所です。
今トップのマッタンは、大親友だったヴァンデンブルックとはチームも違うので、あまり連絡はとっていないようです。そのヴァンデンブルック、ランプレに移籍したものの、今年のレースにはまだ出場していません。どうなることやら…


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