VENDREDI 16 MARS 2001 

 

 

【パリ〜ニース、第2〜第5ステージ】

13日の第2ステージは、ゴール20キロ手前で、ヴィノクロフ(カザフスタン、ドイツテレコム)のアタックにより、デュフォー(イタリア、サエコ)、モンクティエ(フランス、ラ・フランセーズデジュ)を含む6選手のグループができる。15キロほど手前で、集団からバルトリ(イタリア、マペイ)、チミル(ベルギー、ロト)などを含む20選手くらいがステージ勝利を狙いアタックし、先頭グループを追いかけたため、先頭グループはいつしかヴィノクロフのみとなってしまった。徐々に差が縮まるのを知りながらも、勝利のチャンスを狙ってひたすら走るヴィノクロフだったが、集団の猛追にはかなわず、無情にもゴール最後の5メートル足らずで、横からファンペテヘン(ベルギー、メルキュリー)に勝利を奪われてしまった。昨日まで総合トップだったマッタン(ベルギー、コフィディス)は、1分41秒遅れでゴールし、ファンペテヘンが総合トップに立った。

  第2ステージ  クレルモンフェラン〜サンテティエンヌ 195、4キロ  
1. P・ファンペテヘン(ベルギー、メルキュリー) 5時間00分53秒
2. A・ヴィノクロフ(カザフスタン、ドイツテレコム) 同タイム
3. D・フーリゴ(イタリア、ファッサボルトロ) 同タイム
4. M・バルトリ(イタリア、マペイ) 同タイム
5. A・チミル(ベルギー、ロト) 同タイム
  総合成績  
1. P・ファンペテヘン(ベルギー、メルキュリー) 10時間29分35秒
2. J・ヤクシュ(ドイツ、オンセ) 11秒遅れ
3. R・ルムサス(リトアニア、ファッサボルトロ) 15秒遅れ
4. D・フーリゴ(イタリア、ファッサボルトロ) 16秒遅れ
5. A・チミル(ベルギー、ロト) 27秒遅れ
【千穂のちょっとした話】
 この日は私、家にいたのでやっていないだろうな〜と思いつつ、ベルギーのフラマン語のチャンネルにあわせたら、やってましたパリ〜ニース。ヴィノクロフがデュフォーとかと逃げているところでした。フラマン語のチャンネルなので、いつものごとく画面が歪んで時々白黒になりながらも見てました。最後のヴィノクロフ一人での走りは、もうあきらかに追いつかれるのに、全くあきらめずに走っていて感動ものでした。ゴールぎりぎりで「さされた」ヴィノクロフのレース後のインタビューは、「プロ入りする前に住んでいたサンテティエンヌがゴールだったから、かつての知り合いも観に来てくれてたし、コースも良く知っていたから、どうしても勝ちたんだ」とのこと。あの落胆ぶりヴィーノにしては珍しいです。ぜひ、この悔しさをバネにして頑張ってもらいたいな。
  ツール・メディテラネアンにて

第3ステージは、総合トップのファンペテヘン(ベルギー)率いるメリュキュリーが最後の15キロで、集団をコントロールし、スプリント勝負でコエルツ(オランダ、メルキュリー)が勝利をあげた。メルキュリーあっぱれ。

  第3ステージ サンテティエンヌ〜ヴィルヌーブ・レザビニョン 217、9キロ  
1. J・コエルツ(オランダ、メルキュリー) 4時間43分28秒
2. JP・ナゾン(フランス、ラ・フランセーズデジュ) 同タイム
3. D・ホンド(ドイツ、ドイツテレコム) 同タイム
4. D・ナゾン(フランス、ボンジュール) 同タイム
5. J・プランカールト(ベルギー、コフィディス) 同タイム

15日の第4ステージは、タラスコンをスタートし、頂上は石だけのハゲ山モン・バントゥーを越えて、システロンへゴールする195、6キロのコース。レース前半にボゴンディー(フランス、ラ・フランセーズデジュ)とアウス(エストニア、AG2r)が集団から逃げるが、レース中盤にある難関モン・バントゥーで先頭はボゴンディーのみとなる。その後も一人で走り続けるが、ゴール手前10キロで集団に追いつかれ、レースはふり出しに戻る。ゴール7キロ手前で、ツェーレ(スイス、チームコースト)がアズベド(ポルトガル、オンセ)を引きつれて、集団から飛び出した。残り4キロで、集団との差は22秒。集団が後方から迫っていたが、この2選手はなんとか逃げ切り、ツェーレがアズベドを離しゴールした。

  第4ステージ  タラスコン〜システロン195、6キロ  
1. A・ツェーレ(スイス、チームコースト) 4時間55分10秒
2. J・アズベド(ポルトガル、オンセ) 同タイム
3. T・ホフマン(オランダ、CSCワールドオンライン) 4秒遅れ
4. P・ファンペテヘン(ベルギー、メルキュリー) 4秒遅れ
5. A・チミル(ベルギー、ロト) 4秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
 第4ステージは面白そうだったので、ビデオ録画をセットして外出しました。家に帰ってすぐ見ようとしたのですが、ちょっとまき戻して再生すると、白黒の画面で何がなにやら…。画面を見ながら巻き戻すと、バネストのマンセボのインタビューがあり、更にまき戻すとツェーレがインタビューされていました。おぉツェーレだと思い、再生したけど言葉が全くわからない。ただそれを見て、私は「あ〜ぁ、ツェーレは活躍したけど、マンセボが勝ったんだ」と思ってしまいました。近頃、ツェーレは勝てそうで勝てないって言うイメージがあったので、ツェーレが勝ったとは!でも、なぜゆえマンセボのインタビューがあったんでしょ?
今季、バネストからチームコーストに移籍したツェーレ。チームからの信頼度は高く、クラシックレースでの活躍が期待されているようです。この勝利で自信がついたツェーレ。かつての走りが復活するかも?

第5ステージは、スタート直後からアタックが繰り広げられたがうまく行かず、55キロ地点でシモン(フランス、ボンジュール)、ワデッキ(ポーランド、ドモ)、トサット(イタリア、ファッサボルトロ)3選手の逃げグループが決まる。一時は、集団との差が13分も開いた。この3人は集団に追いつかれることなく最後まで逃げ切ったが、ゴール3キロ手前で2選手の加速について行けずシモンが脱落。トサットとワデッキの一騎打ちとなり、数百メートル手前から2人並んで競り合ったが、ワデッキが一歩リードしてゴールした。総合成績は変わらず、ファンペテヘンがトップ。明日は、エズ峠にゴールする個人タイムトライアル。総合成績が一気に変わること間違いなし。

  第5ステージ  240、3キロ  
1. P・ワデッキ(ポーランド、ドモファームフリッツ) 6時間24分12秒
2. M・トッサト(イタリア、ファッサボルトロ) 同タイム
3. F・シモン(フランス、ボンジュール) 36秒遅れ
4. E・マニュアン(フランス、ラ・フランセーズデジュ) 1分10秒遅れ
5. T・Hushovd(ノルウェー、クレディアグリコル) 1分10秒遅れ
  総合成績  
1. P・ファンペテヘン(ベルギー、メルキュリー) 26時間33分39秒
2. J・ヤクシュ(ドイツ、オンセ) 11秒遅れ
3. R・ルムサス(リトアニア、ファッサボルトロ) 15秒遅れ
4. D・フーリゴ(イタリア、ファッサボルトロ) 16秒遅れ
5. A・チミル(ベルギー、ロト) 27秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
パリ〜ニースが始まる前、「フランス人の活躍大いに期待される今年のパリ〜ニース」と騒いでいたのに、フタをあければ…。期待大だったブロッシャールは、総合1分20秒遅れの19位。これじゃ明日のタイムトライアルで去年のように一気にトップ!は無理でしょう。私としては、33秒遅れで8位のヴィノクロフに期待。でも、総合3、4位のファッサボルトロ勢が、ちょっと気になるな?

明日は、実況体制です。今年初実況頑張ります。でも、T.Tってタイムばっかりで伝えるのちょっと難しいなぁ。


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