VENDREDI 6 AVRIL 2001 

 

【デ・パンヌ3日間レース】

「デ・パンヌ3日間レース」が4月3日から5日まで、その名の通り3日間に渡ってレースが行われた。日曜日に行われるツール・デ・フランドルに出場する選手たちにとっては、最後の調整レースとなる。だから、ツール・デ・フランドル優勝候補のチミルはもちろん、先週は体調が良くなかったバルトリ、ファンペテヘンなどが参加。もちろんベルギーのスター、ミュセウもいた。このレースに、ランドバウクレジットの三船選手が昨年に引き続き出場!

第1ステージは、ムクロンからゾッテゲムにゴールする183キロのコース。この日のスタート地点は天気がよくて、おぉ〜レース日和だぁと喜んでいたら、私から“雨女パワー”が発されたのか、レースがスタートすると風が吹き出し、みるみる天気が悪くなってしまった。レースはゴールスプリントで、早く加速したD・ホンド(ドイツ、ドイツテレコム)が逃げ切り優勝。「いつもスプリント勝負で早く出るんだけど、オグレディとかに“さされ”ちゃってたんだ。今日は逃げ切れたよ」とレース後のインタビューで話していた。第1ステージ、三船選手は約50キロ地点で落車し、約19分遅れのグルペット集団でゴールした。

第2ステージは、私のパワー発揮で朝からザーザーの雨だった。235キロとレース距離も長いこの日は、気温も昨日に比べて一気に下がり、レース中盤に晴れ間が見え天気が回復するかと思われたが、それもつかの間で後半はまた激しい雨風。この2度目の雨で選手たちはかなり打撃を受けてしまい、50人あまりの選手が一気にリタイアする事となった。この過酷な天気のレースに優勝したのが、H・デクレルク(ベルギー、ロト)。大半の選手が30分以上遅れてゴールし、最後の集団は3周まわる周回コースを1周分カットされてのゴール。レース中盤の晴れている時に、ブービーの位置に三船選手を発見していたので、これはゴールしないかもな?と周回コースで見ていたら、最後の集団に食らいついてにいました。ゴール後三船選手は「さみ〜ぃ」と言って、走り去っていったので話は聞けず。本日の成績は134位で、一番最後。でも、明日があるさ。

第3ステージは午前が114キロのレースで、午後が14キロのタイムトライアルになっている。朝は晴天、私はご機嫌。「昨日はひたすら寒かった!」と言う三船選手、昨日のレースは晴れた時にレインコートをサポートカーに渡したため、後半の雨はレインコートなしで走っていたとのこと。あの雨の中、よくやるっ。午前のレース、三船選手はただ走るだけ。私はテレビで目を凝らしながら見ていた。なんとか最後までって感じで、集団からちぎれたグループについている姿をベルギーのテレビカメラが、思いっきりアップで撮影。「ランドバウクレジットの日本人、マサヒコ・ミフネです」と言ったのは分かったけど、そのあとのコメントはフラマン語なので理解不可能。この日のレースはスプリントで、クレメンチック(と言うのだろうか?KLEMENCIC)タッコニ・ヴィニカルディローラのスロバキア人が優勝した。三船選手はとりあえず完走。午後からは最後のタイムトライアル。しかし、昨日の上位120位までしか出走できず、あえなく三船選手はここでお終い。その頃、私のパワーは今日も現れてしまい、昼からはお決まりの雨。「タイムトライアル、でれんで良かったわ」と選手からすっかり一般人と化した三船選手は、喫茶店のテラスでホットチョコを飲みながら観戦するのだった。このタイムトライアルに勝ったのが、N・マタン(ベルギー、コフィディス)。最後に勝って、総合優勝も手に入れた。

【千穂のちょっとした話】
日曜日は、ついに三船選手が出場するツール・デ・フランドルです。三船選手が走った99年を思い出します。「今年は、どこでリタイア?」なんて言ったら、怒られるなぁ〜。ぜひとも、完走して欲しいです。あるいは、豪快なアタックか。気になる日曜日のお天気、私が見に行くので…。何はともあれ、メカトラブルと落車だけには巻きこまれないようにしてもらいたいですね。BONNE CHANCE(幸運を祈ります)!

P.S. 三船選手のHPでメールニュースサービスが始まりました。誰でも簡単に登録できます。長年ヨーロッパで活躍している三船選手ならではのニュースが満載です。詳しくはこちら。www.mmifune.com 

 


過去のLe Journal

Top | HISAKI's | Profile | Mail

Copyright © 2001 Chiho IWASA