MARDI 1 MAI 2001 

 

【明日ツール出場チーム決定】

 5月2日、ツール・ド・フランスに出場できる残り4チームが発表される。パンターニのメルカトーネ、チッポリーニのサエコ、エスカルティン、ツェーレのチームコーストなど、例年なら真っ先に決まりそうな選手のいるチームがまだ出場権を獲得しておらず、明日の決定が注目を集めている。

 今晩のテレビニュースでは、今シーズン数多くの勝利をあげているロトの選出はほぼ決定で、次にジャラベールのいるCSCワールドオンラインが有力視されている。そして、日本では意外かもしれないが、ウスカルテルの名が挙がっている。実はこのウスカルテル、2年ほど前からツール・ド・フランス前に行われるミディリーブルやドーフィネリベレなどのステージレースで活躍していたが、活躍し始めるのは必ずワイルドカードが決定してからで、いつもツールに出場するチャンスを逃していた。今年はすでに、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュでのエチェバリアの活躍(3位)があるし、アピール度はバッチリだ。

 これらのチームとは反対に厳しい状況なのが、メルカトーネとサエコ。まず、メルカトーネに関して言えば、エースのパンターニが目立った活躍をしておらず、昨年イタリアで行われたのドーピング裁判など、ブラックイメージをまだ引きずっている点で不利。次にサエコの場合、今年も勝利をあげているチッポリーニだが、山に入るとやめてしまうのでチッポリーニ効果は前半ステージしか通用しない。チッポリーニがリタイアしたあとのサエコの活躍に期待が持てるかというと、せいぜいサボルデッリぐらいだろう。

 あとトンコフ、ファンペテヘンのメルキュリー。ファンペテヘンがパリ〜ニースで意外な活躍(総合3位)をしている。そして、パリ〜ルーベで17位になったマンジャンやゲドンのいるラ・フランセーズデジュなど。

 まあ早い話、フランスで行われるレースになぜイタリア人をいっぱい出場させなければいけないのか、低迷しているのフランスのスポンサーと自転車離れが始まりつつあるフランスの国民をどうすれば喜ばせられるか、その点が大いに関わってくるだろう。だから、去年のツールを盛り上げたパンターニより、今だ大した活躍をしていないジャラベールの出場が有力視されるのだ。出場が決定されているフランスチームも多いじゃないかという声はあるだろうが、AG2rはエストニアのキルシプーがエースだし、コフィディスもフランス人よりマタンやプランカールトなどベルギー人が多い。クレディアグリコルにしたって、オグレディーやボータースでこれといったフランス人はいない。まあ今活躍しているフランス人がいないのが現状だけど。

 何はともあれ、明日決定!パンターニやチッポリーニが出場できなくても、がっかりしないでね。

  “出場決定チーム”  

 

 
 
ドイツ ドイツテレコム   オランダ ラボバンク
アメリカ  USポスタル   ベルギー  ドモ・ファームフリット
フランス AG2R   スペイン i.バネストcom
  ボンジュール     オンセ
  コフィディス     ケルメ
  クレディアグリコル   イタリア ファッサボルトロ
  フェスティナ     マペイ・クイックステップ
  ジャン・ドゥラトゥール     ランプレ・ダイキン

 


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