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【ツール出場チーム決定!】
2日、ツール・ド・フランス出場チーム全てが決定した。ワイルドカードでの出場権は4チームから5チームに増え、選ばれたのは、予想通り今シーズン多くの成績を残しているロト、L・ジャラベールのCSCワールドオンライン、エチェバリア率いるウスカルテル、J・デュランのラ・フランセーズデジュ、そしてビッグマット。やはり、チッポリーニのサエコとパンターニのメルカトーネは出場できなかった。
ツール・ド・フランスの主催者であるジャンマリー・ルブランによると選出の基準は、今年の結果や順位、3週間のステージレースで持続し、活躍できる可能性、リーダーの状態、チームのプロフィール、平均年齢、潜在能力など。この基準を全てクリアーしたのが、ロト、ウスカルテル、CSCワールドオンラインの3チームだった。あとの2チームは、この基準と照らし合わせ、消去法で選ばれた。
パンターニをエースとするメルカトーネを選ばなかった理由は、現在ディヴィジョン1でメルカトーネが最下位であり、パンターニしか活躍できる選手がいない。そのうえ、パンターニは去年のツールを最後まで走っていないし、他のレースだってリタイアばっかりだから、今後の活躍が期待できるかどうか分からないということだ。
そして、ラ・フランセーズデジュとビッグマットを選んだのは、具体的な方法でフランスの自転車界を支持するためと、ある時代の自転車界を断ち切った証拠だということ。今回の選出はツールのクリーン化が進んだ結果?
【千穂のちょっとした話】
「ビッグマットって、今年のツールにでれるんけ?」「ビッグマット。絶対、無理ちゃいますか?だって全然勝ってへんし、大した選手いーへんやないですか」。数週間前の三船選手と私の会話である。
そのビッグマットが意外や意外選出されてしまい、私はビックリ仰天した!なぜゆえ、ビッグマット?誰もが思う疑問だろう。実は、今年のツールに出場しなければ今シーズン限りでチームが消滅するということだったらしい。今、フランスでは自転車チームのスポンサー離れが激しいので、そのあたりが絡んでのこの選出結果だ。ラ・フランセーズデジュの場合もそうだろう。でもこのチームの場合、まだ何かやってくれそうなジャッキーやそこそこ頑張るゲドンや若手の活躍できそうな選手が数人いるのであまり問題ない。
じゃー、選出されなかったメルカトーネやサエコはフランスの犠牲になったのか!と思う人もいるだろうが、イタリアチームにとって早い話ツールより自国ジロの方が大切なわけだから、実際どってことはなし。悲しがるのは全世界のパンターニ&チッポリーニファンくらい。今夜のニュースで、「意外な事にパンターニやチッポリーニ、ツェーレの出場しないツールです」と言ってたから、やはりフランス人もこの選出結果にある程度は驚いているようだ。ツールのスターも世代交代ってとこかな?
“出場決定21チーム” | ||||
ドイツ | ドイツテレコム(ウルリッヒ) | オランダ | ラボバンク(ボーヘルト) | |
アメリカ | USポスタル(アームストロング) | ベルギー | ドモ・ファームフリット(ヴァインシュタイン) | |
フランス | AG2R (キルシプー) | ロト(ベルブリュッヘ) | ||
ボンジュール(ロバン、ルー) | スペイン | i.バネストcom(マンセボ、ヒメネス) | ||
コフィディス(ミラー、マタン) | オンセ(ベロキ) | |||
クレディアグリコル(オグレディ) | ケルメ(ボテロ) | |||
フェスティナ(モロー) | ウスカルテル(エチェバリア) | |||
ジャン・ドゥラトゥール(ブロッシャール) | イタリア | ファッサボルトロ(リュムサス) | ||
ラ・フランセーズデジュ(デュラン) | マペイ・クイックステップ(ガルゼッリ) | |||
ビッグマット(ウロー) | ランプレ・ダイキン(カメンツィン) | |||
デンマーク | CSCワールドオンライン(L・ジャラベール) | ()は主な選手 |
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