DIMANCHE 20 MAI 2001 

【ジロ第1ステージ】

第1ステージはGiulianova からFrancavilla Al Mareまでの202キロのコース。前半に16、7キロの上り、後半にも小さな上りがあるコース。マリニ(イタリア、リキガス)とグアルディ(イタリア、モビルベッタ)の2人が先頭を走り、集団との差を6分以上あける。途中から雨が降りだし、ゴールまで残り50キロほどで、先頭2人とロトが引く集団との差は4分ほど。テレビでは、手を上げてサポートカーを呼ぶ野寺選手の姿が映し出され、名前のテロップが出る。テレビの解説者は、野寺選手のコトを説明していたようだが、「NoderaとShimano」しか理解できず…。

雨で路面がぬれているため、落車が発生し、ウルリッヒが巻き込まれたが、アシストがバッチリついて、何事もなく集団に戻った。ゴールに近づくにつれ、先頭と集団との差は縮まっていき、捕まってしまった。

集団から、U・オサ(スペイン、iバネスト.com)がアタックし、単独でトップに立つ残り17キロ、街の細い道を抜けていく。カーブが多く、雨で路面がぬれているため、オサはカーブで転倒!集団の方でも至るところで、次から次に落車が起こり、シント(イタリア、マペイ)は倒れたまま動けず、ピッコリ(イタリア、マペイ)、オラーノ(スペイン、オンセ)なども落車したようだ。ゴールまでは下りで、落車が耐えない。あまりにも、みんなポテポテこけているので、誰が誰だか…。このツルツルに滑るコースのため、集団は一気に分裂し、先頭は10人のどのグループになり、パンターニ(イタリア、メルカトーネウノ)、オラーノ(スペイン、オンセ)、カメンズィン(スイス、ランプレ)、シモーニ(イタリア、ランプレ)、そしてマリアローザのフェルブルッヘ(ベルギー、ロト)など、有力選手が顔をそろえている。残り6キロで後続集団との差は29秒。オンセの選手が多く有利のように思われたが、ゴール前のスプリント勝負は、先頭に立ったコロンボ(イタリア、カンティナトロ)に、デュマ(ウクライナ、パナリア)が追いつき、後ろからラステッリ(イタリア、リキガス)が迫り、デュマを追い抜かしてゴールした。

総合トップは変わらず、フェルブルッヘ(ベルギー、ロト)がマリア・ローザを守った。パンターニは一気に16位に浮上した。
野寺選手はトップから7分38秒遅れの158位でゴール。総合はトップより8分57秒遅れだが174位に上がった。

  結果  
1. E・ラステッリ(イタリア、リキガス) 5時間15分06秒
2. V・デュマ(ウクライナ、パナリア) 同タイム
3. G・コロンボ(イタリア、カンティナトッロ) 同タイム
4. A・オラーノ(スペイン、オンセ) 同タイム
5. R・フェルブルッヘ(ベルギー、ロト) 同タイム
  総合成績   
1. L・フェルブルッヘ(ベルギー、ロト) 5時間22分50秒
2. D・フリーゴ(イタリア、ファッサボルトロ) 9秒遅れ
3. J・ルスカ(チェコ、オンセ) 13秒遅れ
4. A・オラーノ(スペイン、オンセ) 15秒遅れ
5. G・コロンボ(イタリア、カンティナトッロ) 18秒遅れ
  主な選手  
16. M・パンターニ(イタリア、メルカトーネウノ) 49秒遅れ
32. S・ガルゼッリ(イタリア、マペイ) 1分13秒遅れ
33. F・カサグランデ(イタリア、ファッサボルトロ) 1分14秒遅れ
97. J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) 2分34秒遅れ

追記:世界ランキングNO.1、ジロ優勝候補にあげられていたカサグランデ(イタリア、ファッサボルトロ)が、今日のレースの落車で左手首を骨折していることが分かり、ゴールしたがリタイアすることとなった。これからは、フリーゴとベッリがエースとなる。

【千穂のちょっとした話】
今日は面白いレースだったので、すぐUPしなくちゃと張りきって書いたのに、サーバーに接続できなくて結局遅れてしまいました。COOL(TOKYO)のバカッ!
パンターニのアタック見られた今日のレース。ツール出場ができなくなったので、ジロでいいところ見せないとダメだから、かなり気合い入っているようです。途中から雨が降ったため、落車続出。でも、こういう場面になるとテレビの電波の調子が悪くなって、ウ〜ッと唸りながら見ていました。フラマン語なので、レース展開について行くのがちょっと難しいです。選手の名前とか間違えてたら、ごめんなさい。
それにしても、第1ステージからなかなか面白い展開の今年のジロです。


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