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【GPワロニー】
グランプリ・ワロニーがベルギーのナミュールで行われた。このレースに三船選手も出場。よく考えたら.このレース2年前にも観に行ったことがあり、のぼりが多く三船選手にはキツイコース。
本日もいい天気。「レオニダ〜(時計会社の名前)」と、スポンサーの車が通過すると、窓から顔を覗かせるお婆ちゃん、水やりの手を止めてホースを持ったまま歩道に出て来るおじさん、庭に犬と駆け出す子供などの姿があり、ほのぼのしたレースの雰囲気だ。それにしても、レースの運営はベルギーならではで、レース前方に白バイが何台かいて、選手が通過する5分ないし3分前に、走りながら対向車を止めている。お客を乗せたままのバスまで止められていた。時には駐車された車がコースの両側に止まっていたり、危険な個所もあった。こんな大雑把な交通整理なので、集団から一度遅れてしまうと、もうおしまい。一般車が普通に走り出して、レースどころではなくなってしまう。これまたベルギーらしい。
「このレースは例年完走する選手が少ない」と、前回観に来た時に三船選手が言っていた通り、今年も完走したのは131人中たった43人。
そんなワケで、レースに参加した選手たちの大半が練習がてらの参加だ。こんなレースだけど、先頭の選手はもちろん必死。昨年は、エッリ(イタリア、ドイツテレコム)が勝っている。今年このレースを必死に走ったのは、フェスティナとの混成チームで参加のAG2rのカスプティス。レース中盤、一人で逃げていた。しかし、地元ベルギー選手たちが見逃すわけがなく、後半つかまってしまう。そして、終始逃げグループに入っていたメルクス(ベルギー、ドモ)が、ナミュールの城塞の上りでアタックをかける。これに、ストルメルシュ(ベルギー、ブランデーレン)がピッタリつく。あと1周してゴールだ。2度目の城塞の上りで、観客の期待を一身に受けたベルギーチャンピョンのメルクスは、アタックをかける。必死で追うストルメルシュが、追いつきそうになるが、メルクスは意地で逃げ切りゴールした。
今日のレースはドモの車で父エディーも観戦。気合いの入り方が、他の選手とは違っていた。この勝利で、ツール・ド・フランスに万全の調子で挑むことは確かなものになった。
優勝したメルクスと2位のストルメルシュ |
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【ジロ第5ステージ】
今日は、典型的なスプリントレース。サエコチームがスプリンター、チッポリーニのために、ゴール前引くが、チッポリーニの勢いはいまいち。サエコのアシストをうまく利用したクワランタ(イタリア、アレクシア・アルミニオ)が、猛烈な勢いでスプリントを制した。クワランタといえば、ジロのスプリント勝負では欠かせない選手。これで、ジロの勝利は5勝目だ。25日付のフランスのスポーツ新聞“レキップ”には、「昨日はパンターニ、今日はチッポリーニ、“古株”はジロで不調」と出ていた。ツール・ド・フランスに選出しなくて正解?
結果 | ||
1. | I・クワランタ(イタリア、アレクシア・アルミニオ) | 5時間29分16秒 |
2. | M・チッポリーニ(イタリア、サエコ) | 同タイム |
3. | M・ディビアゼ(イタリア、モビルベッタ) | 同タイム |
4. | J・ブレイレーフェンス(オランダ、ロト) | 同タイム |
5. | Z・クレメンチック(スロバキア、タッコニ) | 同タイム |
133. | 野寺秀徳(日本、チームコルパック) | 同タイム |
総合成績 | ||
1. | D・フリーゴ(イタリア、ファッサボルトロ) | 22時間50分35秒 |
2. | A・オラーノ(スペイン、オンセ) | 12秒遅れ |
3. | G・シモーニ(イタリア、ランプレ) | 13秒遅れ |
4. | W・ベッリ(イタリア、ファッサボルトロ) | 17秒遅れ |
5. | J・アズベド(ポーランド、オンセ) | 19秒遅れ |
主な選手 | ||
14. | S・ガルゼッリ(イタリア、マペイ) | 57秒遅れ |
18. | M・パンターニ(イタリア、メルカトーネウノ) | 1分09秒遅れ |
78. | J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) | 10分57秒遅れ |
164. | 野寺秀徳(日本、チームコルパック) | 31分09秒遅れ |
【千穂のちょっとした話】
GPワロニーに行ったのに、三船選手とはすれ違いでスタートでもゴールでも会えませんでした。残念。今日はずっとレースを追いかけたので、すっかり真っ黒。青々したベルギーの広い大地を見ながらのレースは、久々に満喫した一日でした。ちなみに、レースを追いかけると言っても車なので、たいていレースの前方を走っています。選手は見られないのよっ。逃げが数分以上決まると、逃げグループと集団の間に入られるけど、それ以外はレースの前方か、チームサポートカーの後ろ、集団のかなり後方しか入れません。レースの展開は、もっぱら無線だけが頼りです。
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