VENDREDI 8 JUIN 2001 

【フェレッティー監督の決断】

6日夜、警察による抜き打ちホテル一斉ドーピング薬物取り締りのため、昨日はレース続行どころではなくなってったジロ・デ・イタリア。8日の第19ステージは無事行われ、スプリント勝負でマリオ・チッポリーニ(イタリア、サエコ)がジロ33勝目を果した。一昨日のコトは何事もなかったかのように、続けられた今日のレースだったが、19ステージレース後、重大発表が行われた。

現在トップより15秒遅れで総合2位のダリオ・フリーゴ(イタリア、ファッサボルトロ)の解雇である。理由は、もちろん例の強制家宅捜索での薬物発見。フリーゴのカバンの中から、薬物が押収されたらしい。しかし、これは警察の発表で分かったわけでなく、監督であるジャンカルロ・フェレッティーによるもの。つまり、監督がフリーゴに問いただしたところ、フリーゴの薬物所持が判明し、チーム規約に反するとして、即刻クビとなった。チームが選手の不正行為を隠すコトの多い現状にしては、監督が問いただし、いち早く処置を取ったという点では画期的なコトと言えるだろう。

総合成績は、1位シモーニ(イタリア、ランプレ)、2位にオラーノ(スペイン、オンセ)、オサ(スペイン、i.バネスト)となった。

今後、家宅捜索の一部始終が公になった場合、他のチームがどう対処するかが注目される。果して、ファッサボルトロのように、きっぱりと選手を切るのか、それともうやむやにしてしまうのか、とにかく明日の選手たちの反応が気になるところだ。

【千穂のちょっとした話】
フリーゴ解雇、さすがにビックリしました。夜のスポーツ番組で、「シモーニが除外」って言ってたんですよ。それで、慌ててHPに繋いだら、なんとシモーニじゃなくてフリーゴでした。シモーニってのは私の聞き違いだったのか、それともアナウンサーの言い間違いだったのか?まあとにかく、大変なことには変らないです。
あの夜、窓から逃げようとした選手の名前もこちらのメディアでは挙げられているのですが、その選手に対するチームの対応は今だ何もない状況なのに、このフェレッティー監督のいきなりの発表。イタリアでもビックリしているようです。ファッサボルトロはドーピングに関しては厳しく、この件はチームがらみではなく、フーリゴ個人がしていたコトは確かです。そうでなければ、総合2位の選手を即刻クビにはしませんからね。
フリーゴのコトを人事とは思えない選手も多いはず、明日の選手たちの反応が気になるところです。

 


過去のLe Journal

Top | HISAKI's | Profile | Mail

Copyright © 2001 Chiho IWASA