DIMANCHE 8 ILLET 2001 

【第1ステージ】

第1ステージは、サントオメールからダンケルクからブローニュシュールメールまでの194,5キロの平坦なコース。本日も天気が悪く、雨が降ったり止んだりしている。気温は16℃のみ。寒い!こんな天気だけれど、沿道には絶えず多くの人が集まっていて、ツール・ド・フランスならではの独特な雰囲気だ。最初のスプリントポイントは、キルシプー(エストニア、AG2r)がゲット。これで、ボーナスタイム6秒を手に入れ、一気に総合成績を上げる。本日のスプリントポイントは、計3ヶ所なので、もう一度ポイントを取ればマイヨジョーヌも夢じゃない。

55キロ地点で、デュラン(フランス、ラ・フランセーズデジュ)がアタック!あっという間に集団との差を広げる。一足遅れて集団から飛び出したのが、オリオル(フランス、ジャン・ドゥラトゥール)だった。63キロでやっとオリオルは先頭のデュランに追いついた。集団では、マイヨ・ジョーヌを身にまとったモローがメカニックトラブルに遭い、一時後退。アシストに助けられ集団に戻る。91キロ地点の第2スプリントポイントは、デュラン、オリオル、キルシプーの順位で通過。キルシプーは2秒獲得し、着実に総合タイムを稼いでいる。先頭の2選手は、風の影響を受けつつも、リズムを保って走りつづける。一時は、8分以上差を広げるが、集団もこの2人をみすみす見逃すわけがなく、徐々に差が縮まっていく。ゴール50キロ手前のタイム差は、4分30秒。

3つ目のスプリントポイントは、オリオルが先頭で2番手にデュラン、集団からはオグレディーが飛び出し、ポイントとボーナスタイムを獲得した。後半にある2つの峠は、山岳ジャージ狙いのデュランが先頭で通過し、今年1号の水玉ジャージはデュランのものとなった。

先頭の2人はゴールまであと18キロだが、もう集団はすぐ後ろ。ゴール15キロ前で先頭を走っていた2人は吸収されてしまった。ここから、優勝を狙い選手たちがアタックをはじめる。ブロッシャールのアタックが決まり、そのまま逃げ切るかと思われたが、ラスト350mで集団に飲み込まれ、スプリンターたちがゴールにかけんだ。左手からはヴァインシュタインが、右手からはザベルが伸びを見せ、大歓声の中ザベルが勝利した。「最後の10キロは、向かい風でかなり厳しかったが、チームメイトのヴェセマンやヴィノクロフに助けてもらった。ゴールしたときは、必死で勝ったかどうかも分からず、表彰台で喜びがこみ上げてきた」と、優勝したザベル。総合トップはモロー(フランス、フェスティナ)がマイヨジョーヌを守った。

第1ステージ成績
1.E・ザベル(ドイツ、ドイツテレコム)        4時間55分15秒
2.R・ヴァインシュタイン(ラトビア、ドモ)       同タイム
3.J・カスパー(フランス、ラ・フランセーズデジュ)  同タイム
4.T・HUSHOVD(ノルウェー、クレディアグリコル)  同タイム
5.J・キルシプー(エストニア、AG2r)          同タイム

総合成績
1.C・モロー(フランス、フェスティナ)         5時間04分35秒
2.I・ゴンザレスガルディアノ(スペイン、オンセ)  3秒遅れ
3.L・アームストロング(アメリカ、USポスタル)  4秒遅れ
4.J・キルシプー(エストニア、AG2r)         7秒遅れ
5.J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)       7秒遅れ


マイヨジョーヌのクリストフ・モロー

 

 

 


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