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【第9ステージ】
今朝は久しぶりに太陽が出て、いい天気だった。しかし、レースが始まってみれば、曇り空。雨が降らないだけましかな。今日はポンタルリエからエクスレバンまで小高い丘を越える185キロのコース。0キロ地点を過ぎてすぐ、アタックがかかり、吸収されては他の選手がアタックし、絶えずアタックがかかりっぱなしで、レースはハイスピードとなり、最初の1時間は時速50キロで進んだ。
3キロ地点で、D・エチェバリア(スペイン、ウスカルテル)とマグジー(オーストリア、ラ・フランセーズデジュ)がアタックをかける。集団は全く反応せず、2人は逃げを成功させる。ワンテンポ遅れて、イヴァノフ(ロシア、ファッサボルトロ)が集団から抜け出し、先頭の2選手を追い、下りでスピードを加速し追いついた。68キロ地点で、集団との差は1分30秒開く。83キロで、補給地点のためスピードが落ちた集団からアニョロト(フランス、AG2r)がアタックをかける。集団を引き離したものの、集団から7分ほど差が開いた先頭の3選手にはなかなか追いつかず、140キロ地点で総合2位のシモン(フランス、ボンジュール)率いるボンジュールチームの働きで、スピードの上がった集団に吸収された。
ゴール10キロ手前で後ろから迫る集団との差は51秒。このままでは、吸収されてしまうと危機を感じたイヴァノフが、アタックをかける。他の2人は追いかける力はなく、イヴァノフが独走でゴールを目指し、後ろを気にしながらも、最後はジャージを整え、空を見上げながら満面の笑みでゴールに入った。
マイヨジョーヌを守ったオグレディは、「今までのステージで、今日が一番辛かった。昨日の夜は、あまり寝られなかったんだ。予想通り、シモンがマイヨジョーヌを狙って攻めてきたので、ヒヤヒヤしたよ。とにかく、ジャージを守りきれて良かったよ」と語った。
第9ステージ 1.イヴァノフ(ロシア、ファッサボルトロ) 4時間59分18秒 2.D・エチェバリア(スペイン、ウスカルテル) 16秒遅れ 3.マグジー(オーストリア、ラ・フランセーズデジュ) 17秒遅れ 4.E・ザベル(ドイツ、ドイツテレコム) 24秒遅れ 5.D・ナゾン(フランス、ボンジュール) 24秒遅れ 38.J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) 24秒遅れ 32.L・アームストロング(アメリカ、USポスタル) 24秒遅れ 総合成績 |
【千穂のちょっとした話】
今朝、ルノーのガレージに行って、クラクションが鳴るようにしてもらいました。クラクション自体が悪かったらしく、交換したら鳴るようになりました。修理してくれたお兄さん、フランス人にしては手際が良く、あっという間に直してくれました。これで、明日からの山岳コースはバッチリです。
明日は、ついにラルプデュエズ、アルプス山岳コースに突入!この30分以上の総合タイム差がどう覆されるのかが大きな見どころ。マイヨジョーヌのオグレディは、スプリンターなので山には弱く、明日総合トップの座が変わるのは確かです。ただ2位のシモンがどこまで奮闘するかということと、4位のキビレフがどれだけの力を発揮するかですね。キビレフは、山に強いんですよ。カザフスタン人がマイヨジョーヌを取るコトが出来るのか?それとも、やはりアームストロングやウルリッヒなど有力選手が、一気にトップに上がるのか?明日は、絶対見逃せないレースです。
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