MAREDI 24 JUILLET 2001 

【第15ステージ】

午前11時、肌寒いグレー空のポーの町、今ツール一番長い232、5キロの第15ステージがスタートした。前半はだらだらレースになるかと思いきや、山岳コースで姿を潜めていた選手たちが、ステージ勝利を狙って、序盤から25人のアタックグループが形成された。その中には、アタッカーのデッケル(オランダ、ラボバンク)、ブロッシャール(フランス、ジャン・ドゥラトゥール)、バルトリ(イタリア、マペイ)、ナルデッロ(イタリア、マペイ)など、エース級の選手が入っているが、上位の選手たちは集団に残ったまま。集団は必死で追いかける必要もないので、先頭グループとの差はジワジワ開く。天気はいつしか快晴となり、日差しがピリピリと肌を焦がす。130キロ地点で、差は8分55秒になった。168キロ地点で、集団にいたウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)がパンクで遅れるが、アシストの助けですぐに集団に戻る。

ゴール31キロ手前で、ピノッティ(イタリア、ランプレ)が先頭グループからアタック!後続の集団とは14分以上開いているので、他の選手たちもこのアタックに続こうとするが、暑さのためかなかなか前には追いつかない。フェルブリュッヘ(ベルギー、ロト)だけが、ゴール12キロ手前でピノッティに追いついた。最初に逃げたピノッティに最後の力は残っておらず、ゴール直線で先頭になったフェルブリュッヘが、最後はサングラスをあげる余裕を見せてゴールした。

「ストラスブルグのステージで惜しいところで優勝を逃したから、最後の週で勝とうとピレネーを越える時も考えていたんだ。今日の勝利は大満足だ!」優勝したフェルブリュッヘはレース後そう語った。休息日明けにすぐ勝利を手に入れたフェルブリュッヘ。昨日は彼の誕生日で家族と共にバースデーを過ごせたので、モチベーションが上がっていたに違いない。

第13ステージ
1.R・
フェルブリュッヘ(ベルギー、ロト)        5時間16分21秒
2.M・ピノッティ(イタリア、ランプレ)            同タイム
3.A・ペタッキ(イタリア、ファッサボルトロ)        6秒遅れ
4.S・シャバネル(フランス、ボンジュール)        6秒遅れ
5.N・マッタン(ベルギー、ロト)               6秒遅れ

総合成績
1.L・アームストロング(アメリカ、USポスタル)     67時間46分32秒
2.J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)         5分05秒遅れ 
3.A・キビレフ(カザフスタン、コフィディス)        5分13秒遅れ
4.J・ベロキ(スペイン、オンセ)               6分33秒遅れ
5.F・シモン(フランス、ボンジュール)          10分54秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
暑い暑いよ〜。今日のプレスセンターは、テントです。蒸し暑くて倒れそう。早くHPアップして帰りたいッ。今日は、スタートも見ず、写真の現像を取りに行ったのですが、1本だけ上がっていて他のは全くできてない!!交渉の結果、明日の朝トゥールーズの現像所に行くことになったのですが、ほんまに出来るんかいな?と心配。フランスなら十分あり得るからなぁ。こうして、今日は途中からレースイン。抜け道はヒマワリが満開で、とてもきれい。でもコースに入るとなぜかなくなって…。今日のレース、新人のシャバネル(フランス、ボンジュール)が先頭グループにいたので、わたくし少々熱が入ってしまいました。結果は、4位。なかなかやりますね。今朝会った時、何かやりそうな雰囲気だったんですけど。明日の朝、ヴィラージュで話聞けたら聞こうっと。それより、写真の現像はいかに?


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