DIMANCHE 29 JUILLET 2001 

【第20最終ステージ】

本日最終ステージ、パリ郊外の南にあるコルベイルエッソンヌからパリのシャンゼリゼにゴールする160、5キロのコース。今日の見どころはなんと言っても、その差2ポイントしかないオグレディVSザベルのマイヨヴェール争いだ。

28、5キロの最初のスプリントポイントで、テレコムのアシスト勢にがっちり固められたザベルが先頭で通過した。オグレディは2番手に入り、両者同じポイント数となった。この場合ステージ優勝の多い方に、マイヨヴェールを着る権利が与えられるため、このツール3勝しているザベルがこの時点で暫定マイヨヴェールとなった。2度目のスプリントポイントもヴィノクロフが最後まで引き、ザベルがポイントを獲得。オグレディは3位に入り、ザベルが4ポイント上回った。しかし、最終的にオグレディがシャンゼリゼをトップでゴールすれば一気に覆される。

パリには入り、シャンゼリゼの周回コースを10周回る。ここまで集団だった選手たちは、シャンゼリゼで逃げをみせるが、最終日に逃げが決まってゴールできることは不可能で、例年通りゴールスプリント勝負に持ち込まれた。様様なジャージが入り乱れる中、ピンクとブルーのジャージを着たヤン・スボラダ(チェコ、ランプレ)が飛びぬけてゴールした。2位にはザベル、3位にオグレディが入った。ザベルは執念で最終日にオグレディからマイヨヴェールを奪い、96年から連続6度目のマイヨヴェールを手に入れ、感無量の表情だった。3年連続マイヨジョーヌを着て、シャンゼリゼにゴールしたアームストロングは、最後の表彰台に立ち、パリシャンゼリゼに流されたアメリカ国歌を聞きながら、目をウルウルさせていた。長く辛い3週間がついに終わった。

マイヨ ジョーヌ(総合優勝):ランス・アームストロング
マイヨ ヴェール(スプリント賞):エリック・ザベル
マイヨ ポワアルージュ(山岳賞):ローラン・ジャラベール
マイヨ ブラン(新人賞):オスカー・セヴィーリャ

第20ステージ
1.J・スボラダ(チェコ、ランプレ)
              3時間57分28秒
2.E・
ザベル(ドイツ、ドイツテレコム)              同タイム
3.S・オグレディ(オーストラリア、クレディアグリコル)     同タイム
4.S・トゥッテンベルグ(ドイツ、フェスティナ)          同タイム
5.A・ペタッキ(イタリア、ファッサボルトロ)           同タイム

総合成績
1.L・アームストロング(アメリカ、USポスタル)     86時間17分28秒
2.J・ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)         6分44秒遅れ 
3.J・ベロキ(スペイン、オンセ)               9分05秒遅れ
4.A・キビレフ(カザフスタン、コフィディス)        9分53秒遅れ
5.I・ゴンザレス・ガルディアノ(スペイン、オンセ)    13分28秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
パリは数年前からいつもコンコルド広場のところで見るのですが、今年は早くパリに着いたので、プラプラ歩いて、ゴールほぼ横のプレス用テレビがあるところの前で見ていました。シャンゼリゼに選手たちが来る前からボーっと立っていたので、むちゃくちゃ暑く、94年にはじめてシャンゼリゼに来て、水も飲めなかったあの長い一日を思い出してしまいました。今回は帽子もかぶってなかったし、ピーカンの天気だったので、さすがに途中辛くなって、レース5周目でやむおえず横にいたおじさんに頼み、場所を確保してもらって、飲み物を探しに行きました。こんな辛さに耐えたおかげで、十字を切ってゴールに入るケルメの選手や、後方であってもゴールできて喜ぶ選手など、最終日にゴールする選手たちの様々な表情を見ることができ、私もなんだか選手と同じ気持ちになってしまいました。いろいろ辛いこともありましたが、私自身、今年も無事全日程ツールを終えることができ、感無量です。


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