MARDI 21 AOUT 2001 

 

【ヘウサイクラシック】

W杯第7戦のヘウサイクラシックが19日、ドイツのハンブルグで行われた。気温は27℃くらいで暑い。チミルが果敢にアタック。うしろにはナルデッロがピッタリついている。先頭では常にアタックがかかり、ゴールまでまだ35キロもあるのに、スピードは上がりっぱなし。時速は50キロ以上出ている。ゴール30キロ手前、一直線になった集団から、9選手ほど逃げるがうまく先頭交代がいかず、ほどなくして集団に掴まった。集団は、相変わらずハイスピードで、時速60キロ近い。

ワーセベルグの勾配16%ののぼりで、デッケル(オランダ、ラボバンク)がアタックし、ベッティーニ(イタリア、マペイ)、レベリン(イタリア、リキガス)が通過した。この峠で、先頭は3選手に絞られた。ゴールまであと13キロ。集団はファッサボルトロが引き差は7秒だ。先頭交代をしながら3選手は走り、差が開く。集団をウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)が引くが、他のチームの選手はあまり乗り気でない。一旦、集団が力を発揮すると、あっという間に3選手は集団に飲み込まれてしまった。残りは7キロだ。ゴール1キロで、逃げていたファンボン(オランダ、マーキュリー)も吸収された。

最後の直線に入るとヴァインシュタイン(ラトビア、ドモ)のためにロドリゲス(アメリカ、ドモ)が、先頭を引く、そのあとデッケルが先頭に立ち、ザベル(ドイツ、ドイツテレコム)はピッタリ2番手についた。そして、ザベルが加速。うしろにヴァインシュタインがつくが、ベテランザベルを抜かすコトはできなかった。ドイツ国民の大歓声を受けて、両手を挙げてザベルがゴール。1日中、アシストとして働いたウルリッヒも、ザベルの勝利に喜びながらゴールした。

「これで、ドイツで行われるビッグレースは全て制覇した。これほどうれしいコトはないね。先週は家族と一緒にヴァカンスに行ってたのに、僕が毎日練習に行くもんだから、妻と息子に怒られた。でも、この勝利で面目が立ったよ」とザベルは語った。

ワールドカップのジャージを身にまとったデッケルは、3位に入る健闘を見せ、総合トップを守った。

  結果  
1. E・ザベル(ドイツ、ドイツテレコム) 5時間59分02秒
2. R・ヴァインシュタイン(ラトビア、ドモ) 同タイム
3. E・デッケル(オランダ、ラボバンク) 同タイム
4. F・グイディ(イタリア、マーキュリー) 同タイム
5. A・ハウトマン(スロバキア、タッコニスポルト)  同タイム

【来シーズン、選手の移籍情報】

バルトリ(イタリア、マペイ)は、ファッサボルトロへ。今シーズンいっぱいで、スポンサーを降りるフェスティナの選手は、ブラー(フランス)がクレディアグリコル。プロローグでマイヨジョーヌをとったモローは、当初ビッグマットへの移籍がささやかれていたが、クレディアグリコルへの移籍が確実となった。95年にプロ入りしてから、ずっとフェスティナのジャージを着つづけたモローにとって、チーム移籍は初めてのこと。フェスティナ以外のジャージで、どのような活躍が出来るのか、来年も目が離せない。

【グラン・ブークル・フェミニン】

女性版ツール・ド・フランスのグラン・ブークル・フェミニンが、19日パリのフォッシュ通りにゴールした。総合トップの証マイヨ・オールを手にしたのは、ソマリバ(スペイン)。昨年に引き続き、2年連続優勝!沖美穂選手は、1時間7分11秒遅れの総合40位でゴール。フランス1週レースの完走を果した。気になる42歳のロンゴは19分27秒遅れの9位で、フランス人としては1番良い成績だった。

 


過去のLe Journal

Top | HISAKI's | Profile | Mail

Copyright © 2001 Chiho IWASA