SAMEDI 8 SEPTEMBRE 2001 

 

【ヴェルタ開始】

スペイン一周ヴェルタ・ア・エスパーニャが、8日より始まった。今年は23日間で、全21ステージ、総距離2986キロに渡ってレースが行われる。総距離数はジロやツールに比べると短いが、起伏に富んだコースなので、面白いレースになることは間違いない。

出場選手は自国スペイン選手がやはり多いものの、パンターニ(イタリア、メルカトーネウノ)、ヴィランク(フランス、ドモ)などツールに出場しなかった選手がでてるので話題性は高い。このレースの優勝候補は、昨年の覇者エラス(スペイン、アメリカ)、ツールで今年も総合3位に入ったベロキ(スペイン、オンセ)、ヴェルタ優勝を狙ってきているエスカルティン(スペイン、チームコースト)などが挙げられている。

8日、第1ステージは12キロの個人タイムトライアルが気温30℃の晴天の中行われ、189選手が出走した。ボテロ(コロンビア、ケルメ)がトップタイムを維持し、優勝するかと思われたが、タイムトライアルスペシャリストのミラー(イギリス、コフィディス)には敵わなかった。郡を抜く速さで最後のカーブから直線へ入り、ボテロを1秒上回るタイムでゴールした。ゴール後もあまり疲れた表情は見せず、今最高に調子がいいと言うだけあって、余裕の勝利だった。

話題のヴィランク&パンターニは、1分14秒遅れの83位と、1分43秒遅れの148位。ヴィランクは「1分14秒なら、僕にしちゃ上出来だよ」とコメント。まずまずのスタートに満足しているようだ。

落車したマルコス・セラノ(スペイン、オンセ)は、なんとか走りぬき22分3秒でゴール。そのとたん泣き出した。すぐさま救急車で運ばれ、鎖骨骨折と診断された。実は、今日は彼の誕生日。ツールで総合9位に入る好成績を残し、ヴェルタでも活躍が期待されていただけに、さぞかし無念だったことだろう。

  第1ステージ  
1. D・ミラー(イギリス、コフィディス) 14分56秒
2. S・ボテロ(コロンビア、ケルメ) 1秒遅れ
3. L・レイペイメー(アメリカ、USポスタル) 6秒遅れ
4. I・ゴンザレスガルディアノ(スペイン、オンセ)  17秒遅れ
5. J・ベロキ(スペイン、オンセ) 23秒遅れ

【千穂のちょっとした話】
ヴェルタが始まりました。去年優勝したエラスは、今年は調子が良いのかどうだか、よく分からないですね〜。その点、ベロキの方が勢いがありそうです。タイムトライアルと言えば、オンセチーム。上位15位に6選手が入ってます。去年第1ステージのタイムトライアルで優勝したツェーレは、46秒遅れの32位。ツェーレ、どうしたんだ?


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