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【ツール・ド・スイス 第1、第2、第3ステージ】
19日の第1ステージは、171、9キロの平地コース。昨日と同じく暑い中行われたレースは、ペンコレ(フランス、ラ・フランセーズデジュ)がスタート10キロでアタックをかけるが、吸収されてしまう。40キロ地点で再びペンコレがアタック。集団との差は徐々に開いていく。3分以上差が開いたところで、総合トップのツェーレ率いるチームコーストが、追い上げにかかる。差が1分に縮まった時、隙をついてランボ(フランス、サンカンタン)がアタック。先頭のペンコレにすぐさま追いつき、2選手が力を合わせて走り出す。このため、集団と先頭との差は再び開き、ゴール手前43、8キロで6分以上の差がついた。ゴールが近づくに連れ、スプリント選手を擁するチームとチームコーストが集団のスピードを上げ、徐々に差は縮まる。ゴール手前22キロ、ランボがゴール目指しアタックした。ゴール手前3キロで、2分14秒。ランボは、集団に追いつかれることなく走りぬき、ステージ優勝、そして総合トップの座も手にし、ディビジョン2のサンカンタンチームに嬉しい勝利をもたらした。
優勝したランボは、「6分以上差が開いたので、これは行けるかもと思った。峠では、ペンコレより勝っていると感じたので、ゴール20キロほど手前の最後の上りでアタックしたんだ。」とコメントした。
第1ステージ Lucerne 〜Schaffouse 171,9 km | ||
1. | E・ランボ(フランス、サンカンタン) | 4時間18分36秒 |
2. | S・ツッテンベルグ(ドイツ、フォナック) | 1分08秒遅れ |
3. | F・ロドリゲス(アメリカ、ドモ) | 1分08秒遅れ |
総合成績 | ||
1. | E・ランボ(フランス、サンカンタン) | 4時間26分32秒 |
2. | A・ツェーレ(スイス、チームコースト) | 49秒遅れ |
3. | G・ディグランデ(イタリア、アレクシア) | 55秒遅れ |
20日に行われた第2ステージを制したのは、スプリンターのザベル(ドイツ、チームテレコム)。総合順位は変わらず、ランボが守った。
第2ステージ Schaffouse〜Domat Ems 191,1 km | ||
1. | E・ザベル(ドイツ、チームテレコム) | 4時間15分20秒 |
2. | S・ツッテンベルグ(ドイツ、フォナック) | 同タイム |
3. | D・ピエリ(イタリア、アレッシオ) | 同タイム |
総合成績 | ||
1. | E・ランボ(フランス、サンカンタン) | 8時間41分52秒 |
2. | A・ツェーレ(スイス、チームコースト) | 49秒遅れ |
3. | G・ディグランデ(イタリア、アレクシア) | 55秒遅れ |
第3ステージは、カテゴリー1級の峠を2つ超える山岳コース。スタートして、4キロ地点の最初の上りで、マイヨジョーヌを着たランボ(フランス、サンカンタン)はすでに苦しい。ボルトラミ(イタリア、タッコニスポルト)がアタックをかけ、ナルデロ(イタリア、マペイ)、アニョロト(フランス、AG2r)など数選手がついて行く。標高2383Kmのフルエラ峠で、総合トップのランボはついにリタイアした。スイスチャンピョンのエルミジェ(スイス、フォナック)が、最後まで一人で逃げていたが、最後の上りでツェーレ(スイス、チームコースト)、デュフォー(スイス、アレッシオ)、ルッテンベルゲー(オーストリア、タッコニスポルト)、ヴィノクロフ(カザフスタン、チームテレコム)、トンコフ(イタリア、ランプレ)、ワデッキ(ポーランド、ドモ)、フリッシュ(フランス、ラ・フランセーズデジュ)、キルヒェン(ルクセンブルグ、ファッサボルトロ)の8選手が追いつき、最後の1キロでヴィノクロフがアタック。ステージ優勝を獲得した。
このステージで、カサグランデ(イタリア、ファッサボルトロ)が5分3秒、ジロで総合優勝したサボルデッリ(イタリア、アレクシア)が13分21秒も遅れてしまい、総合争いから外れてしまった。
総合は、ツェーレがトップに返り咲いた。
第3ステージ Domat Ems〜Samnaun 157,6 km | ||
1. | A・ヴィノクロフ(カザフスタン、チームテレコム) | 4時間23分29秒 |
2. | A・ツェーレ(スイス、チームコースト) | 3秒遅れ |
3. | L・デュフォー(スイス、アレッシオ) | 3秒遅れ |
総合成績 | ||
1. | A・ツェーレ(スイス、チームコースト) | 13時間06分07秒 |
2. | A・ヴィノクロフ(カザフスタン、チームテレコム) | 6秒遅れ |
3. | L・デュフォー(スイス、アレッシオ) | 9秒遅れ |
【カタルーニャ一周、第3、第4ステージ】
19日第3ステージは、標高2030メートル、最後に7%上りがある10、8キロの個人タイムトライアルが行われ、ガルメンディア(スペイン、チームコースト)がステージ優勝。2位にはエラス(スペイン、USポスタル)が入り、総合トップはヒンカピー(アメリカ、USポスタル)からバトンタッチされた。
第3ステージ S.Climent de Taull 〜Boi Taull, 10.8 km | ||
1. | A・ガルメンディア(スペイン、チームコースト) | 22分16秒 |
2. | R・エラス(スペイン、USポスタル) | 6秒遅れ |
3. | R・ルムサス(リトアニア、ランプレ) | 18秒遅れ |
総合成績 | ||
1. | R・エラス(スペイン、USポスタル) | 5時間32分03秒 |
2. | A・ガルメンディア(スペイン、チームコースト) | 15秒遅れ |
3. | R・ルムサス(リトアニア、ランプレ) | 37秒遅れ |
20日はスペインで失業法改正ためのゼネストが行われたため、スペイン選手たちも賛同し、197、3キロのコースが最後の55キロに短縮され、4つあった峠は2つになってレースが行われた。マンセボ(スペイン、iバネスト.com)が、集団からアタックし、ガリード(スペイン、Jazztel)とペレス(スペイン、チームコースト)が追いつく。ゴール前の最後の上り、集団は有力選手が加速するものの、先頭のガリードとペレスは互いに順調に走り、ガリードが先頭でゴールした。総合成績1位のエラスは30秒遅れでゴールし、トップを守った。
第4ステージ | ||
1. | J・ガリード(スペイン、Jazztel) | 1時間39分23秒 |
2. | L・ペレス(スペイン、チームコースト) | 同タイム |
3. | F・エスカルティン(スペイン、チームコースト) | 28秒遅れ |
総合成績 | ||
1. | R・エラス(スペイン、USポスタル) | 7時間11分56秒 |
2. | A・ガルメンディア(スペイン、チームコースト) | 31秒遅れ |
3. | L・ペレス(スペイン、チームコースト) | 44秒遅れ |
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