VENDREDI 21 JUIN 2002 

【ツール・ド・スイス 第1、第2、第3ステージ】

19日の第1ステージは、171、9キロの平地コース。昨日と同じく暑い中行われたレースは、ペンコレ(フランス、ラ・フランセーズデジュ)がスタート10キロでアタックをかけるが、吸収されてしまう。40キロ地点で再びペンコレがアタック。集団との差は徐々に開いていく。3分以上差が開いたところで、総合トップのツェーレ率いるチームコーストが、追い上げにかかる。差が1分に縮まった時、隙をついてランボ(フランス、サンカンタン)がアタック。先頭のペンコレにすぐさま追いつき、2選手が力を合わせて走り出す。このため、集団と先頭との差は再び開き、ゴール手前43、8キロで6分以上の差がついた。ゴールが近づくに連れ、スプリント選手を擁するチームとチームコーストが集団のスピードを上げ、徐々に差は縮まる。ゴール手前22キロ、ランボがゴール目指しアタックした。ゴール手前3キロで、2分14秒。ランボは、集団に追いつかれることなく走りぬき、ステージ優勝、そして総合トップの座も手にし、ディビジョン2のサンカンタンチームに嬉しい勝利をもたらした。

優勝したランボは、「6分以上差が開いたので、これは行けるかもと思った。峠では、ペンコレより勝っていると感じたので、ゴール20キロほど手前の最後の上りでアタックしたんだ。」とコメントした。

  第1ステージ  Lucerne Schaffouse 171,9 km
1. E・ランボ(フランス、サンカンタン)  4時間18分36秒
2. S・ツッテンベルグ(ドイツ、フォナック)   1分08秒遅れ
3. F・ロドリゲス(アメリカ、ドモ)  1分08秒遅れ
  総合成績  
1. E・ランボ(フランス、サンカンタン)  4時間26分32秒
2. A・ツェーレ(スイス、チームコースト)   49秒遅れ
3. G・ディグランデ(イタリア、アレクシア)  55秒遅れ

20日に行われた第2ステージを制したのは、スプリンターのザベル(ドイツ、チームテレコム)。総合順位は変わらず、ランボが守った。

  第2ステージ  SchaffouseDomat Ems 191,1 km
1. E・ザベル(ドイツ、チームテレコム)   4時間15分20秒
2. S・ツッテンベルグ(ドイツ、フォナック)   同タイム
3. D・ピエリ(イタリア、アレッシオ)  同タイム
  総合成績  
1. E・ランボ(フランス、サンカンタン)  8時間41分52秒
2. A・ツェーレ(スイス、チームコースト)   49秒遅れ
3. G・ディグランデ(イタリア、アレクシア)  55秒遅れ

第3ステージは、カテゴリー1級の峠を2つ超える山岳コース。スタートして、4キロ地点の最初の上りで、マイヨジョーヌを着たランボ(フランス、サンカンタン)はすでに苦しい。ボルトラミ(イタリア、タッコニスポルト)がアタックをかけ、ナルデロ(イタリア、マペイ)、アニョロト(フランス、AG2r)など数選手がついて行く。標高2383Kmのフルエラ峠で、総合トップのランボはついにリタイアした。スイスチャンピョンのエルミジェ(スイス、フォナック)が、最後まで一人で逃げていたが、最後の上りでツェーレ(スイス、チームコースト)、デュフォー(スイス、アレッシオ)、ルッテンベルゲー(オーストリア、タッコニスポルト)、ヴィノクロフ(カザフスタン、チームテレコム)、トンコフ(イタリア、ランプレ)、ワデッキ(ポーランド、ドモ)、フリッシュ(フランス、ラ・フランセーズデジュ)、キルヒェン(ルクセンブルグ、ファッサボルトロ)の8選手が追いつき、最後の1キロでヴィノクロフがアタック。ステージ優勝を獲得した。

このステージで、カサグランデ(イタリア、ファッサボルトロ)が5分3秒、ジロで総合優勝したサボルデッリ(イタリア、アレクシア)が13分21秒も遅れてしまい、総合争いから外れてしまった。

総合は、ツェーレがトップに返り咲いた。

  第3ステージ  Domat EmsSamnaun 157,6 km
1. A・ヴィノクロフ(カザフスタン、チームテレコム)   4時間23分29秒
2. A・ツェーレ(スイス、チームコースト)   3秒遅れ
3. L・デュフォー(スイス、アレッシオ)  3秒遅れ
  総合成績  
1. A・ツェーレ(スイス、チームコースト)  13時間06分07秒
2. A・ヴィノクロフ(カザフスタン、チームテレコム)   6秒遅れ
3. L・デュフォー(スイス、アレッシオ)  9秒遅れ

 

【カタルーニャ一周、第3、第4ステージ】

19日第3ステージは、標高2030メートル、最後に7%上りがある10、8キロの個人タイムトライアルが行われ、ガルメンディア(スペイン、チームコースト)がステージ優勝。2位にはエラス(スペイン、USポスタル)が入り、総合トップはヒンカピー(アメリカ、USポスタル)からバトンタッチされた。

  第3ステージ S.Climent de Taull 〜Boi Taull, 10.8 km  
1. A・ガルメンディア(スペイン、チームコースト)  22分16秒
2. R・エラス(スペイン、USポスタル)   6秒遅れ
3. R・ルムサス(リトアニア、ランプレ)   18秒遅れ
  総合成績  
1. R・エラス(スペイン、USポスタル)  5時間32分03秒
2. A・ガルメンディア(スペイン、チームコースト)  15秒遅れ
3. R・ルムサス(リトアニア、ランプレ)  37秒遅れ

20日はスペインで失業法改正ためのゼネストが行われたため、スペイン選手たちも賛同し、197、3キロのコースが最後の55キロに短縮され、4つあった峠は2つになってレースが行われた。マンセボ(スペイン、iバネスト.com)が、集団からアタックし、ガリード(スペイン、Jazztel)とペレス(スペイン、チームコースト)が追いつく。ゴール前の最後の上り、集団は有力選手が加速するものの、先頭のガリードとペレスは互いに順調に走り、ガリードが先頭でゴールした。総合成績1位のエラスは30秒遅れでゴールし、トップを守った。

  第4ステージ   
1. J・ガリード(スペイン、Jazztel  1時間39分23秒
2. L・ペレス(スペイン、チームコースト)   同タイム
3. F・エスカルティン(スペイン、チームコースト)   28秒遅れ
  総合成績  
1. R・エラス(スペイン、USポスタル)  7時間11分56秒
2. A・ガルメンディア(スペイン、チームコースト)  31秒遅れ
3. L・ペレス(スペイン、チームコースト)  44秒遅れ

 


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