LUNDI 24 JUIN 2002 

【ツール・ド・スイス 第4、第5ステージ】

22日の第4ステージは、前日遅れをとった今年のジロの覇者であるサボルデッリが出走せず、レースは始まった。
ファンボン(オランダ、ドモ)とナルデッロ(イタリア、マペイ)が集団から飛び出し逃げる。ベルトリアーティ(スイス、ランプレ)が、遅れてこの2選手を追うものの、なかなか追いつけない。集団からアタックしたモース(スイス、フォナック)、ザンピエーリ(スイス、タッコーニスポルト)、ミッサーリア(イタリア、ランプレ)、ウェジリウス(イギリス、マペイ)に追いつかれてしまう。ウェジリウスは同じチームのナルデッロが先頭で逃げているため、先頭交代に加わらず、追走グループ付いて行くだけ。いつしか追走グループは、ザンピエーリ、モース、ウェジリウス3選手に絞られる。
ゴール7キロ手前で、先頭2人との差は26秒、先頭から1分差で集団が迫まる。モースが懸命に走り、ゴール1キロ手前でなんとか先頭2選手に追いついた。ゴール300メートル手前で、余力あるウェジリウスがスプリントをしかける。ナルデッロが来るかと思われたが力はなく、ゴールしたのはファンボンだった。ツール・ド・フランスを目前に、今シーズン初勝利を手にした。12秒遅れで集団がゴールし、総合成績トップはかわらずツェーレ。

  第4ステージ  Chur 〜Ambri 160 km
1. L・ファンボン(オランダ、ドモ)   4時間23分18秒
2. D・ナルデッロ(イタリア、マペイ)  同タイム
3. C・ウェジリウス(イギリス、マペイ)  同タイム
  総合成績  
1. A・ツェーレ(スイス、チームコースト)  17時間29分37秒
2. A・ヴィノクロフ(カザフスタン、チームテレコム)   6秒遅れ
3. L・デュフォー(スイス、アレッシオ)  9秒遅れ

第5の山岳ステージは、前半ゆっくりスペースでレースが進む。いろいろな選手がアタックするものの、有力選手率いる集団には勝てず、ゴール48キロ手前で逃げはつぶされる。そして、本格的なバトルが始まった。カサグランデ(イタリア、ファッサボルトロ)がアタックをかけ、ツェーレ(スイス、チームコースト)を引き離そうとするが、ツェーレもしぶとくついて行く。ゴール30キロ手前で、モース(スイス、フォナック)とカサグランデのアタックが成功し、カサグランデがモースを破ってゴール。マイヨジョーヌのツェーレは、15秒遅れでゴールし、マイヨを守った。

昨日まで総合2位につけていたヴィノクロフ(カザフスタン、チームテレコム)は、好調だったにもかかわらず下りで大転倒!!しかし、リタイアせずに走りつづけ、先頭から19分遅れでゴールした。ケガがどの程度なのかよく分からないが、ツール・ド・フランス前なだけに心配だ。

  第5ステージ  MeiringenMeiringen 149 km
1. F・カサグランデ(イタリア、ファッサボルトロ)   4時間23分29秒
2. A・モース(スイス、フォナック)  同タイム
3. P・ワデッキ(ポーランド、ドモ)  15秒遅れ
  総合成績  
1. A・ツェーレ(スイス、チームコースト)  22時間07分27秒
2. L・デュフォー(スイス、アレッシオ)   9秒遅れ
3. P・ワデッキ(ポーランド、ドモ)  30秒遅れ

【カタルーニャ一周、第5、第6ステージ、第7最終ステージ】

21日の行われた第5山岳ステージは、集団からアタックがかかるものの、USポスタルが集団をコントロールし、最後の峠まで勝敗は決まらなかった。最後の上りで、ステージ優勝を狙いギリャモン(スペイン、Jazztel)、マエストレ(スペイン、Relax-Fuenlabrada)、クエスタ(スペイン、コフィディス)が集団から飛び出す。USポスタルが追いかけるものの、マエストレだけが逃げ切り、プロ入り初勝利を手にした。

総合成績は変わらず、エラス。

  第5ステージ Andorra la Vella 〜 Llivia  178.2 km  
1. JM・マエストレ(スペイン、Relax-Fuenlabrada  3時間20分06秒
2. A・バルベルデ(スペイン、ケルメ)   26秒遅れ
3. F・エスカルティン(スペイン、チームコースト)   26秒遅れ
  総合成績  
1. R・エラス(スペイン、USポスタル)  10時間32分28秒
2. A・ガルメンディア(スペイン、チームコースト)  31秒遅れ
3. L・ペレス(スペイン、チームコースト)  44秒遅れ

第6ステージは、ゴールスプリントとなり、マキュアン(オーストラリア、ロト)、バルダート(イタリア、ファッサボルトロ)を抑え、ステールス(ベルギー、マペイ)が勝利した。総合成績に動きはなく、依然エラスがトップ。

  第6ステージ Llivia Moncada i Reixac 180.1 km  
1. T・ステールス(ベルギー、マペイ)  4時間10分40秒
2. R・マキュアン(オーストラリア、ロト)   同タイム
3. F・バルダート(イタリア、ファッサボルトロ)   同タイム
  総合成績  
1. R・エラス(スペイン、USポスタル)  14時間43分08秒
2. A・ガルメンディア(スペイン、チームコースト)  31秒遅れ
3. L・ペレス(スペイン、チームコースト)  44秒遅れ

最終第7ステージは、いろんな選手が果敢にアタックした。なかでも、総合争いのガルメンディア、ペレス、エスカルティンがアタックをかけ、エラスを脅かそうとするが成功せず、最後はホホノフ(カザフスタン、コフィディス)が勝利を手にした。総合優勝は、第3ステージよりトップだったエラス(スペイン、USポスタル)。ツール・ド・フランスでのUSポスタルの活躍が期待されそうだ。

  第7ステージ Moncada i Reisac 〜Barcelona 115.9 km  
1. D・ホホノフ(カザフスタン、コフィディス)  2時間44分12秒
2. JP・ロドリゲス(スペイン、iバネスト.com)   同タイム
3. R・ルムサス(リトアニア、ランプレ)   同タイム
  総合成績  
1. R・エラス(スペイン、USポスタル)  17時間27分20秒
2. A・ガルメンディア(スペイン、チームコースト)  31秒遅れ
3. L・ペレス(スペイン、チームコースト)  44秒遅れ

 


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