【デッケー、またも逃げた!】

 15キロ地点、デッケー(オランダ,ラボバンク)、ヴィランク(フランス、ポルティ)、オチョア(スペイン、ケルメ)の順で、カテゴリー3級の山を通過。その後、すぐデッケーがアタックし、ボッテロ(コロンビア、ケルメ)がついて行く。集団は、この2人に付いて行かず差は開く。マイヨジョーヌのを来たアームストロング(アメリカ、USポスタル)のUSポスタルチームが集団を引くが、総合成績に関係のない2人を必死に追う様子はない。差は一向に縮まらず、ゴール38、5キロ手前の最後のスプリントポイントになっても、先頭2人と集団との差は12分50秒もあった。
 先頭の2人の勝敗はゴールまでもつれ込み、前を走るボッテロにデッケーがピタリとくっつき、牽制しあいながらゴールを目指す。最後はデッケーが加速し、ボッテロついて行けず。デッケーは両手を回しながら大喜びでゴールした。第8ステージに続き、2度目の勝利だ。

 ゴール前の山で、集団から数選手が逃げてゴール。集団は5分05秒遅れで、ザベルが先頭でフィニッシュした。

 

  第11ステージ            バニェール・デ・ビッゴル〜ルヴェル 206,5km 
1. デッケー(オランダ、ラボバンク) 5時05間47分秒
2. ボッテロ(コロンビア、ケルメ) 同タイム
3. フェルブリュッへ(ベルギー、ロット)        4分51秒遅れ
4. ミラー(イギリス、コフィディス) 4分51秒遅れ
5. マンセボ(スペイン、バネスト) 4分51秒遅れ
  総合成績  
1. アームストロング(アメリカ、USポスタル) 44時間35分22秒
2. ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)      4分14秒遅れ
3. モロー(フランス、フェスティナ)           5分10秒遅れ
4. ワウテルス(ベルギー、ラボバンク) 5分18秒遅れ
5. ルッテンベルゲー(オーストラリア、オンセ) 5分21秒遅れ

 

【CHIHOのちょっとした話】
 今日はスタート直後からアタックがかかり、ずっと先頭との差は開いたまま。スタート直後から、雨が降ったり止んだりで、先頭の2人が通過する時は晴れていても、10分後に集団が通過する頃は雨と風が吹き、今日も寒いっ。コースの横は青空が見えているのに、レースが向かう方は真っ黒い空。なんで、そっちに進むの!と叫びたくなるようなお天気でした。今年のツールはこういう天気ばっかりです。今日は、集団の先頭をUSポスタルが引いていたので、一際アームストロングが目立っていました。
 明日はやっと休息日。しかし、今夜はなが〜い車での移動が…。明後日はついにモンバントーです。
 レース後に行われたアームストロングの記者会見では、「モンバントーの山は、植物が生えていなくて、空気がないみたいだ。月に似ている。」なんて、かっこいい事を言っていました。アームストロング月に行くか?明後日が楽しみです。個人的には、ウルリッヒあたりに頑張ってもらいたいなぁ。

 

 


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