【ヴィランク復活!最後の山岳ステージ制す】
快晴の暖かい中スタートした第16ステージは、スタート5キロ地点の下りで、パンターニ、ボッテロ(コロンビア、ケルメ)、セラノ(スペイン、オンセ)が落車。セラノは右肩を負傷し、すぐ救急車で運ばれた。
カテゴリー1級最初のセイジー峠を2キロ上ったところで、パンターニがアタック!パンターニが先頭で、31秒遅れでエスカルティン(スペイン、ケルメ)、パスカル・リリョンテ(スペイン、ケルメ)とエルべ(フランス、ポルティ)が、1分3秒遅れでアームストロングの集団が頂上を通過した。エルベとエスカルティンに追いつかれ、先頭は3選手になり、その後もパンターニは先頭で走っていたが、81,5キロに及ぶパンターニの逃げも、ゴール48キロ手前で終わってしまった。最後のハイクラス級のジュプラン峠で、集団からエラス(スペイン、ケルメ)がアタック。これに、ヴィランク、ウルリッヒ、アームストロングなどがついて行く。ヴィランクがアタックをかけると、アームストロング、ウルリッヒはついて来れず。ヴィランクは、逃げていた選手たちをも抜かすが、エラスだけがヴィランクにピッタリついて行った。ジュプランの峠を2人が先頭で通り、26秒遅れのウルリッヒは頂上で自転車を変え、1分2秒遅れでベロキ、エスカルティン、エルベ、2分8秒遅れでアームストロングのグループが通過した。
この峠を越えれば、くだるだけの今日のコース。一緒についてきていたエラスは、最後の急カーブで曲がりきれずに落車。ヴィランクがこのステージ勝利を手に入れた。今年は、毎年山岳ジャージを着て目立っているヴィランクだが、今年はケルメの選手にお株を奪われてしまい、活躍が見られなかったが、これでなんとか沿道に押し寄せるヴィランクファンに面目が立った。
第16ステージ クールシュベル〜モルズィン 173、5km | ||
1. | ヴィランク(フランス、ポルティ) | 5時間32分20秒 |
2. | ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) | 24秒遅れ |
3. | エラス(スペイン、ケルメ) | 1分09秒遅れ |
4. | エスカルティン(スペイン、ケルメ) | 1分11秒遅れ |
5. | ベロキ(スペイン、フェスティナ) | 1分11秒遅れ |
総合成績 | ||
1. | アームストロング(アメリカ、USポスタル) | 72時間12分30秒 |
2. | ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム) | 5分37秒遅れ |
3. | ベロキ(スペイン、フェスティナ) | 6分38秒遅れ |
4. | エラス(スペイン、ケルメ) | 6分43秒遅れ |
5. | ヴィランク(フランス、ポルティ) | 7分36秒遅れ |
本日の成績 | 総合成績 |
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パンターニ(イタリア、メルカトーネウノ) | 38位 13分44秒遅れ |
14位 20分46秒遅れ |
モロー(フランス、フェスティナ) | 9位 2分1秒遅れ |
6位 8分22秒遅れ |
アームストロング(アメリカ、USポスタル) | 8位 2分01秒遅れ |
1位 |
ツェーレ(スイス、バネスト) | 117位 30分55秒遅れ | 47位 1時間26分01秒 |
【CHIHOのちょっとした話】
今日は、最後の峠ジュプランで見ていたのですが、沿道の人達は「ヴィランクがトップで来るぞ!」とかなり前から大騒ぎ。通過したあとも、テレビやラジオでその後の展開を教えてくれました。ヴィランクがゴールした時には、こだまのようにヴィランク〜!コールが響き、ヴィランク人気はまだ不滅してないんだなと思いました。
昨年のツールでは、優勝していないヴィランク。ツール最後の山岳ステージで勝利し、絵にかいたような展開。山でのヴィランクコールは感動したなぁ。
今日はイタリアの人達は、肩身が狭かったようです。
なかなかやって来なかったパンターニ。 最初の峠はトップで来てたのに… (ジュプランにて Photo:Chiho) |
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