【粘り勝ち?コメッソ今年もステージ勝利】

 スタートして4キロ地点で、早くもアタックがかかり、ヴィノクロフ(カザフスタン、ドイツテレコム)、コメッソ(イタリア、サエコ)、デュラン(フランス、ロット)、フォイクト(ドイツ、クレディアグリコル)、ロバン(フランス、ボンジュール)の5人が逃げた。246,5キロと今日のレースは長いので、昨日と違って、集団の選手たちは逃げた選手たちを追う気は全くなく、差はあっという間に広がった。
 集団の選手たちは、話をしながらのんびりと走っている。ファームフリットのサポートカーの運転手の人は、わざわざ止まって「こんにちわ」と日本語で挨拶してくれるくらい後方につくチームカーも今日はのんびり。レースもあと残すところ3日間。みんなが本当のツール(町々を回ること)を楽しんでいるのだろう。

 逃げた5選手は、最後まで集団に追いつかれることはなかった。残り41、5キロ地点でデュランがアタックし、コメッソとヴィノクロフがついて行く。デュランは二人にはかなわず後退。コメッソとヴィノクロフは後方との差を広げた。そして、ゴール前では止まりそうになるくらい2人は牽制しあい、最初にコメッソがアタック。ヴィノクロフは追うが、あと1歩で追いつかず、コメッソが昨年に引き続きツールのステージ優勝を手に入れた。
 アームストロングの集団は、15分40秒遅れでゴールした。

「今日のレースは長すぎたよ。自転車にこんな長い時間(6時間以上)乗るなんて、やはり疲れる。こんな長いコース(246、5キロ)どうにかならないの?」と、レース後アームストロングはぼやいていた。

  第18テージ            ローザンヌ〜フライブルグ・オン・ブリスガウ 246,5km 
1. コメッソ(イタリア、サエコ) 6時間08分15秒
2. ヴィノクロフ(カザフスタン、ドイツテレコム)     同タイム
3. デュラン(フランス、ロット) 1分05秒遅れ
4. フォイクト(ドイツ、クレディアグリコル) 1分16秒遅れ
5. ロバン(フランス、ボンジュール) 1分16秒遅れ
  総合成績  
1. アームストロング(アメリカ、USポスタル)        82時間01分18秒
2. ウルリッヒ(ドイツ、ドイツテレコム)      5分37秒遅れ
3. ベロキ(スペイン、フェスティナ)           6分38秒遅れ
4. エラス(スペイン、ケルメ) 6分43秒遅れ
5. ヴィランク(フランス、ポルティ) 7分36秒遅れ
 

  

【CHIHOのちょっとした話】

 今日はスイスから国境を越えてドイツへ行きました。スイスの田舎を通ったので、家がフランスとは違っていて、ベランダには花が飾られ、とてもかわいかったです。観客の人達も家の前にテーブルを持ち出し、ほのぼのしてたようすで観戦していました。
 ドイツに入ると人がいっぱいで、人垣が二重にも三重にもなっているほど。コースの上にかかっている橋にも、人が数珠繋ぎ。そんな所からレースは見られるの?と思ってしまうくらい、端から端まで人でうめ尽くされていました。パリのシャンゼリゼゴールより密度的に人が多いかも。こんなに熱狂的なファンがドイツにいるとは、ビックリしてしまいました。やはり、ドイツテレコム&ウルリッヒ効果なのでしょうか?

 今日のレース、集団はゆっくりとサイクリング気分で走ってきました。やはり、景色がよかったので楽しみながら走っていたのかな?いつもは先頭を走っているアームストロングも、今日は集団の半ばにいたので、分かりにくかったです。
 最後はやっぱり、カザフスタン人だけどドイツテレコムのヴィノクロフに勝って欲しかったなぁ。そのうえ敢闘賞は、ジャッキー・デュラン。なんで、ヴィノクロフじゃないの?

スイスのコース横のお家。
おじいちゃんが椅子を持ち出し、家の前で観戦してました。
車の中から撮ったので、おじいちゃんの足切れちゃったぁ。
(Photo;chiho)

Le Tour de France 2000のトップに戻る

Top | CHIHO's | HISAKI's | Profile | Mail