LE TOUR 2000　第７ステージ

　昨日の落車で、オグレディ（オーストラリア、クレディアグリコル）は出走せず。スタート直後、スキビー（デンマーク、メモリーカードＪ＆Ｊ）もリタイアした。晴天の中スタートした第7レースは、レース開始後からアタックをかけようとする選手がいるが、マイヨジョーヌのエッリが集団をコントロール。34、5キロ地点の最初のスプリントポイントから、集団のスピードが上がり始める。46キロくらいから大粒の雨が降りだし、再びアタックがかかり始める。77キロ地点で、アニョルットが一人でアタック。集団はテレコムチームが引くが、総合成績にあまり関係のないアニョルットを必死で追う様子はなく、徐々に差は開いていく。ゴール40キロ手前では、7分以上差をつけ、アニョルットは一人で快調に走りつづけた。しかし風は強く、最後の数十キロを一人で逃げるのはかなり辛そうだった。
　ゴールに近づくにつれ、集団もスピードを上げ、時間差は減っていく。なんとしても勝利を手に入れたいアニョルットは、必死で走り続けた。そして、うしろから追い上げる集団に追いつかれないことを確信したアニョルットは、ゴール数キロ手前で軽くガッツポーズを見せ、喜びを噛みしめながらゴールへ。約130キロに及ぶ一人逃げを見事成功させた。
　集団は1分11秒遅れてゴール。マイヨジョーヌは昨日と同じくエッリが守った。

	第7ステージ　　　　　　　　　　　　トゥール～リモージュ　205,5ｋｍ
１．	アニョルット（フランス、ＡＧ２ｒ）	5時間11分41秒
２．	ウスト（ドイツ、フェスティナ）	1分11秒遅れ
３．	ザベル（ドイツ、ドイツテレコム）	1分11秒遅れ
４．	ヴァインシュタイン（ラトビア、ヴィニカルディローラ）	1分11秒遅れ
５．	クレメンスシック（スロバキア、ヴィニカルディローラ）	1分11秒遅れ

	総合成績
１．	エッリ（イタリア、ドイツテレコム）	24時間11分32秒
２．	グーゴ（フランス、クレディアグリコル）	12秒遅れ
３．	ワウテルス（ベルギー、ラボバンク）	1分17秒遅れ
４．	シャントゥー（フランス、ＡＧ２ｒ）	2分56秒遅れ
５．	アリエッタ（スペイン、バネスト）	3分08秒遅れ

【ＣＨＩＨＯのちょっとした話】
　今日は車で走っていても前が見えないくらいのものすごい雨が降りだし、一時はどうなることかと思いました。マイヨジョーヌのエッリはいつも集団の先頭で走っていて、かなり目立っていました。やはり、マイヨジョーヌを着ることができてうれしくて仕方ないのでしょうか？ステージ優勝したアニョルットは、今日はスタート直後から数回に渡ってアタックを試みていました。よほど調子がよかったんでしょうね。